きみの電流体

幕末にわかの長州びいき、明治は大久保さんと桂さん、ツイステはオクタ、鬼滅は黒死牟様と獪岳と地獄に堕ちました

映画『グラントリノ』感想前半

こんな時間に映画見てまともに感想が言えるわけがない。

例の如く、あらすじみたいになります

おれの咀嚼がこの分の数少ない個性。

 

では再生。

親族に嫌われてるらしい小言ジイサン。

妻の葬儀かな?息子にも悪口を言われる始末。

孫たちはひどいもんだ。

本人も舌打ちしたり参列者に「ネズミどもめ…」と吐き捨てたり、孫娘が吸ってるのを見られ慌てて捨てたタバコを話しかけながら踏み潰して消火する、などとそこそこ態度悪いが、

「こんなに人が来るなんて……椅子、並べるか」

「(ヴィンテージカーについて孫娘に聞かれ)あぁ、お前が生まれる前から待ってるぞ(嬉しそう)」

憎めないジイサン。かわいいな。

 

「礼儀を弁えろマヌケ、うちは喪中だ」

こういうジイサンにありがちで、実は信心だけは深い、わけではない。

バリバリの保守系。孫娘の奔放な格好が気にくわない。

日本の車なんて乗るな!アメリカの車は買えんのか。

 

神父に神父!と呼ぶのがかわいい。

私はどうしてこのジイサンがかわいくて仕方がないらしい。

 

アジアンヤンキーとアメリカンヤンキーの小競り合い

アジアンヤンキーの運ちゃん、スパイダー(笑)のいとこ、タオ

親族からもなよなよしてて頼らないと思われているらしい

 

スパイダー(笑)たちにしつこく勧誘され、

悪事を働かされそうなタオ…

 

一方ジイサンは退役軍人クラブでバーに。

友達いたんだ。良かった…。

こちらもしつこくする神父。

死んだ奥さんが懺悔させてやってくれ、世話してやってくれと頼んでいたらしい。

葬式の時のたどたどしい訓示はこいつか。

 

タオはそそのかされ、ジイサンのヴィンテージカーに手をかけたところをジイサンに銃を突きつけられる。

からがらにげだすが外に待機していた逃走用のスパイダーたちの車には乗らない。

こいつも何したいんだがよくわからんいまんとこ。

悩める少年ってことはわかる。

 

スパイダーがまた強引な勧誘をタオに仕掛ける。

無理やり連れて行こうとして家族が出てきてもみ合いになり、お隣さんのジイサンの芝生に。

と!ジイサンが銃を持って出てくる!

「芝生から出て行け!」

くるってるぜwwwwwww

 

翌朝、タオの家族?さらにご近所さんから貢物が。

先日助けていただいたものです。。

タオのねーちゃん可愛いし強い、取っ組み合いのときジャンプタックルで一人地面に倒してたぞ!

ジイサンはうんざり。

 

また神父が訪ねてくる。

スパイダーたちとのトラブルについて説教。

アメリカでは神父は生活安全課とケースワーカーの役割があるのか?

先日、生と死について説教しにきた青二才の神父に、死のことなら知ってるぜ、と戦争の話をしたジイサン。

神父くんはあれからまた考えたらしい。

「あなたより頑固な人でも改心(多分違う、なんだっけ?)しましたよ、誰しも戦争という恐ろしい場では命じられて恐ろしいことをしてしまう」

「最後まで人を苦しめるのは、命じられてすることじゃない」

今回もコテンパンです。そしてジイサンの闇がちらり。

 

「10ドル?ボッタクリだな、マーティン。年がら年中値上げしやがって。ユダヤ人の血でも入ってるのか?」

「5年前からずっと10ドルだよ、このポーランド野郎の偏屈じじいが」

 

仲良しだなこいつら。可愛い。

 

タオのねーちゃんと彼氏は黒人ヤンキーに絡まれます。

ねーちゃんは相変わらず気が強い!

スパイダー来ないかなって思っちゃうよね

と思ったらジイサンがきた!

ジイサン丸腰でどーすんだよ

「怒らせちゃまずいやつと出くわすこともあるって、思ったことはないか?」

「それが俺だ」

強キャラ感スゲ〜!しかも丸腰じゃなかった

窓枠に腕かけて片手ハンドル。

かっこつけが似合うな。

 

タオら、モン族はベトナム戦争で北側だったので、戦争が終わった後社会主義政権に迫害されてアメリカに来たらしい。

山の民らしい。

 

「今年のあなたは人生で大きな選択を迫られるでしょう。再びチャンスが訪れます。一見期待外れと思われても、驚く結果が待っています。あなたのラッキーナンバーは84.23.11.78.99…まったくくだらないね!」

 

誕生日に自分をシルバータウンに追いやろうとする息子夫婦にイライラする…というかガッカリしているジイサン。

ここは演出が好きだった。

ジワジワアップになるジイサン。

虚しく映るケーキのカットイン。

夫妻の畳み掛けるような物言いをサラウンドでお送り。

キレらところは映さず追い出されて怒る夫婦で代用。

 

「母さんに会いたいよなデイジー(犬)」

自分の言葉としては言えないあたりがまた可愛いな。

 

「こんにちはウォルト。なにしてるの?」

大仰な仕草で手に持っている缶のラベルを見せるジイサン、キュートだ。

「デイジーには手を出すなよ」

「心配しないで。食べるのは猫だけよ」

「本当なのか」

「冗談よ!」

この映画は…アメリカ映画はこんな感じなのか?

偏見や(危うめの)国民性ジョークの使い方がスマートで素敵。

日本映画じゃ絶対できない……。

知らんけど。

日本のそういう意識の低さもあるけど、高くてもこの真似はできないよな。

大陸の多民族国家とは違う。

むしろ意識が高いは高いで気兼ねしすぎてできないだろう。

大河ドラマで当時の男尊女卑無くしちゃうような国だからな。。

性器に謎のモザイクをかけたまま、犯罪モノのアダルトビデオをメインに量産しちゃう国だから…

ピントがズレてるんだよな〜、日本って。

アメリカはいくらうまくいってなくても、足掻いてるから、良いと思う。

日本ももっと足掻いたらいい。

ア映画に戻らなきゃ。

 

タオのねーちゃんにパーティに誘われるジイサン。

嫌がるが…飲んでいた酒が切れる。

「まあ…誰かと飲む方がいいか。一人もわびしいしな。今日は俺の誕生日だ」

可愛いな!話すとめちゃくちゃ偏屈ジイサンってわけじゃないんだよね。

家族の接し方が悪い部分が多分にある。

 

モン族にはいろいろ不思議な文化がある。

異文化交流のヒントをくれるタオねーちゃん。

「モン族の中には、声を荒げられるとニヤニヤする人もいるわ。不安や困惑を表す表情なの。馬鹿にしてるわけじゃないからね」

ん?日本人の特徴かな…?

タオのなよなよ彼氏もこんな感じだったろ。

揶揄じゃなくてマジ文化なのかな。